ゲキ部!主催『ジエン社 山本健介×現役高校生トークセッション』のお知らせ
今年もいよいよ新入生を迎える季節。
初めての後輩にワクワクドキドキしている2年生。
高校生活最後の1年を迎えて、ちょっぴりセンチメンタルになっている3年生。
きっとみなさんいろんな気持ちでこの春を迎えていることかと思います。
そして、同時にこれから始まる1年をどう過ごすのか。
自分たちのやりたい演劇は何なのか。
どうやったらもっと面白い舞台がつくれるのか。
模索や試行錯誤をしている方も多いのではないでしょうか?
ということで、今回はそんな現役高校生のみなさんを対象に、
プロの演劇人との交流の場を企画しました。
今回ご登場いただくのは、
ジエン社主宰の山本健介(@honsukesan)さんです。
山本さんといえば、『30光年先のガールズエンド』で
第60回岸田國士戯曲賞の最終候補にノミネートした演劇界の次代を担う注目株。
次回企画『いつまでも私たちきっと違う風にきっと思われているかもしれないことについて』では、
ロロの三浦直之さんが企画した「いつ高シリーズ」を原案に、
高校生を題材とした創作に取り組むことも発表されています。
山本さん自身、演劇部出身。
高校生の頃は埼玉県東部南地区で高校演劇をされていたのだとか。
当時のことを山本さんはこんなふうに振り返っています。
僕もまた、途方に暮れる高校生の一人だった。男子が一人の演劇部で、どうしたらよいかわからなかった。でも、やり方はいろいろあったし、面白がり方はたくさんあった。でも全部失敗してたなあ。高校生、というと、僕はそんなイメージ。
— 山本健介 (@honsukesan) 2016年2月29日
今、次回企画のために高校演劇についてリサーチをされている山本さん。
そのつぶやきをここでちょっとご紹介します。
弱小高校演劇部のことをまた思ったり。弱小高校演劇部は、そもそも大会に出られない。そもそも活動ができない。場所がない。教室を借りられない。大道具も作れない。しばしば一人きりだ。それでも、演劇をする方法はあるのだろうか。まず一人を二人にしなくちゃいけない。そこが本当にむつかしい。
— 山本健介 (@honsukesan) 2016年3月21日
そもそもなんで高校演劇なのか、というと、表現というものを手に取りたくても、なんの手がかりもなかった。そんな時代の事を思い出していたからだ。大会で勝ち、表現ができる、通用するのは、次元の違う向こう側の選ばれた人間で、私たちはそうでないかもしれない。そう途方に暮れていた。
— 山本健介 (@honsukesan) 2016年4月8日
「大会で勝てる高校演劇」、そもそも、大会に勝つのはそんなに良い事か? ということろもある。もちろん、大会に勝つという事は、多くの人、多くの他者に出会える。絶対いいこともある。でも、「勝つ」。演劇の「勝つ」ほど見えにくいものはないし、怖いものでもある。
— 山本健介 (@honsukesan) 2016年4月6日
そうだ、取材して話していて、「責任の所在」についても気になっていたのだった。僕が例えば、つまらない公演をうったら、全責任は劇団主宰で演出家の僕が負う事になる。でも高校演劇で、つまらない公演を打ってしまったとき、その責任は、誰が負えることができるのだろう? 顧問? 演者? 演出?
— 山本健介 (@honsukesan) 2016年4月6日
高校演劇は「やらされる」ものなのか。「やらさせていただけている」ものなのか、「やっている」ものなのか、「つかみとっている」ものなのか。そう考えると、先の2作をやろうとする演劇部員は、「やっている/つかみとろうとする」ように思えた。
— 山本健介 (@honsukesan) 2016年4月8日
同じように今、高校演劇に向き合うみなさんには共感するつぶやきも多いのでは?
そんな山本さんをゲストに迎え、
山本さんからみなさんへ、今の高校生の内面を徹底取材。
山本さんが「今の高校生」を知るプロセスは、
同時にみなさんが「自分について」を考えるきっかけになるのではないかと思います。
また、もちろんみなさんからも質問を受け付けますので、
山本さんのツイートを読んで感じた自分なりの高校演劇への想い、
あるいは今自分が演劇について知りたいこと興味のあることを、気兼ねなくぶつけてください。
今回のこの場が、
山本さんがリアルな高校生の感覚を知るひとつの機会に、
そして高校生のみなさんが劇作におけるヒントを見つける場所になれば
『ゲキ部!』としてはこれほど嬉しいことはありません。
『ゲキ部!』初のリアルイベント!
どれくらい参加してくださる方がいるか非常に気になることころですが、
プロの演劇人と演劇について語り、自分自身の内面を覗く絶好のチャンスです。
詳細は以下の通りですので、
よくお読みの上、参加を希望される方はcontactよりご応募ください。
みなさんのご応募を心からお待ちしております。
INFORMATION
■『ジエン社 山本健介×現役高校生トークセッション』
【開催日時】2016年4月24日(日) 午後13:00~15:00の約2時間を予定
【開催場所】西荻窪
【参加資格】現役高校生のみなさん(在学中であれば引退していても構いません)
【定員】若干名(ご興味のある方はお早めにご応募ください)
【参加費】無料
【応募方法】contactより「トークセッション参加希望」の旨お書き添えの上、ご応募ください。
※現時点で未定の項目は決定次第、改めてご案内します。
※新入生の方ももちろん歓迎です。
※応募者多数の場合は抽選の可能性もございます。あらかじめご了承ください。
※卒業生の方でご興味のある方は、聴講のみというかたちでよろしければご参加いただけます。
トークセッションを聞いてみたい!という方は、contactよりご応募ください。
※トークセッションの模様は、後日、『ゲキ部!』内でレポートします。
顔出し・名前出しがNGの方は配慮いたしますので、ご安心ください。
※contactからご応募いただいた方には@gekibu.com ドメインから確認メールをお送りします。
PCメールの受信拒否をされている方は上記ドメインについて設定の解除をお願いします。
設定解除の方法がわからない…という方は当Twitterアカウントに直接DMをくださっても結構です。
PROFILE
■山本健介
脚本家、演出家。
1983年生まれ。埼玉県出身。
早稲田大学第二文学部卒業。演出家の宮沢章夫氏に師事。
「作者本介」の名義で自身のみによる表現ユニット「自作自演団ハッキネン」を立ち上げ、テキストを用いたパフォーマンスを展開。
2007年に12月にジエン社を旗揚げ。以降、ジエン社の全作品の脚本と演出を務める。
劇団外の活動として、映像のシナリオも手がけ、舞台、映画、TVドラマに脚本を提供する他、ゲームシナリオ、イベントテキストや構成、キャラクター設定、Vシネの脚本などを手がける。
2016年、「30光年先のガールズエンド」が岸田國士戯曲賞最終選考にノミネート。