学校法人追手門学院 追手門学院高校
追手門学院高校の練習に行ってみた。
追手門学院高校と言えば、大阪府の高校演劇生なら誰もが知ってる伝統校。
名将・阪本先生が長年にわたって築き上げた練習内容とはどんなものか…。
気にならないワケがないですよね!
(Text&Photo by Yoshiaki Yokogawa)
ということで、追演さんの稽古場にお邪魔させていただきました!
普段は体育館のステージを使って練習している追演さん。
行ってみると、早速、基礎練習の様子が。
まずはごくスタンダードなストレッチから。
屈伸や腕伸ばしなど、全身をほぐすところから始めます。
こうした柔軟性が必要とされるストレッチは2人1組でペアになって。
お互いの体の状態をよく理解し合うことがストレッチでは大切ですね。
たまに憎らしい相手の時は、思い切り上から乗ってやりましょう。 ※ダメです。
何だかよからぬ関係かのように見えますが、これも立派なストレッチのひとつ。
逆から見るとこんな感じ。クロスしている足の部分がポイントですね。
ペアの人は相手の体が浮かないようにしっかり押さえてあげましょう。
さて、ストレッチが終わったところで、
今度はおもむろに2チームに分かれはじめました。
何が起きるのかと言うと…。
そうです。ストップモーションです。
合図にあわせて小刻みにいろんなポーズをとるこの練習。
前のポーズと似たようなものにならないよう、
ほんの短い時間の間にすばやくポージングを変えなければいけません。
もちろん表情もバリエーションをつけて。
決してフラつかずに安定したポーズをキープすることが大事です。
慣れればこんな難しいポーズも自由自在に?
ここで阪本先生の「毎回、腰の位置を変えなさい」というアドバイスが。
なるほど、確かに重心の位置が変わると、ぐっとポーズに変化が出ますね。
追演ではチームを2つに分け、片方のチームが実施している時は、
もう片方のチームが前に立って動きのチェックをします。
できていない部員に対しては、部員同士が鋭くダメ出し。
こうやってお互いのいいところ悪いところを注意し合って
成長できる練習環境というのは理想的ですね。
ストップモーションが終わると、今度はスローモーションです。
ここでは「歩く」というごく基本的な動作をスローモーションで再現していました。
普段何気なくとっている動きだけに、スローで表現するのはなかなか難しい!
しっかりとした筋肉がなければ、体を支えることさえできません。
さらにそこから次は「走って!」という指示が。
なんと今度はスローモーションで「走る」という動きを表現するのです。
「歩く」と「走る」、この動きの違いをどうやってスローで見せるのか、
考えるだけで頭がおかしくなりそうですが、確かに面白い試みですね。
ぜひみなさんもトライしてみては?
動きはもちろん、表情も使ってその違いを表現したいですね。
さらに、そこから始まったのが「たるえだ」というゲーム感覚の身体訓練。
まずは、その場で腕を思い切り振りながら高速足踏みをします。
そして、「たる」と声がかけられたら、
こんなふうに転がってくる樽をよけるようにジャンプします。
逆に「えだ」と言われたら、
生い茂る枝をよけるように身を屈めます。
「たる」「えだ」という掛け声がひっきりなしにランダムに繰り返され、
そのたびに適切なリアクションをしなければいけないというこの練習。
たとえるなら、エア障害物競走という感じでしょうか。
「たる」「えだ」の他にも「爆弾」なんて指示があり、
その時はこんなふうに吹っ飛ばされます。うーん、ダイナミック。
相当体力を必要とされることはもちろん、反射神経もかなり求められますので、
役者の動きに機敏さがないとお悩みの高校は試してみる価値ありと言えそう。
結論:追演の基礎練習は鬼のようにキツかった
もうこの時点ですでに汗ダクな部員のみなさん。
しかし、基礎練習はまだ終わりません。
突如スピーカーからノリのいい音楽が流れ出したと思ったら…。
踊る!
ぜえぜえと肩で息をしながら踊る追演のみなさん。
何でもこのダンス、これまでの先輩たちが実際にお芝居で使用した踊りを練習に取り入れているそう。
そこは伝統ある追手門学院高校。先輩から受け継がれたダンスは積もりに積もって、
なんと時間にして20分近くひたすら踊っています。
阪本先生曰く、日頃から発声練習よりもこうした身体訓練に力を入れているそう。
役者たるもの体が資本ですからね。
何だか追演さんのお芝居を見る目がまた変わってきそうです。
追手門学院高校演劇部のみなさん、
お忙しい中、ご協力いただきありがとうございました!
※そんな追手門学院高校の府大会へのリベンジをこめた
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